運命をさがして

「ねえ、どんな子?」

もしかしたら、わかるかもだし。

「なんか、引っ込み思案で、ものすごい人みしりで、でも、心を許した人間にははっちゃけるかんじ・・・・だったと思う。自然に出てくる行動とかオーラとかに惹かれるっていうか。守ってあげないといけないって感じの。」

それ、真夏、だよね。教えてあげるべきなのかな。その子は真夏だよ、真夏も、あんたが好きだよって。でも・・・・・

嫌だ。言いたくない。二人には、結ばれてほしくない!

私だって恭が好きなの!

昔から、真夏と同じように。マンガだったら、真夏が主人公で、私が恋のライバル的な存在だろう。でも、ここは現実。主人公は私だ!

・・・・落ち着け、私。いつもの冷静さはどうした。

真夏、ごめん。私は協力できない。何も知らないあんたの影で、ずるいことすると思う。

罪悪感がないことはない。でも、それ以上に恭が好きなんだ。

「姫菜乃、どうした?」

え?

「今、姫菜乃って・・・・」

「ああ、ごめん。名字がわからなかったから。悪かった?」

そういうことね。

「いや、別に姫菜乃でいい。どうせ今からも、真夏のことで関わりそうだし。」

そうだといいな、と思う。