運命をさがして

「嘘だな。絶対怖がってたろ。」

ばれてるし。でも・・・・。

「別に。」

ああ、思いっきりわかりやすい言い方しちゃった。まあ、見抜かれてどうなるとかじゃないけど。

「ふーん。」

あ、もうこの話題に飽きたっぽいな。

沈黙。でも、気まずいものでもない。

暗いホームで、少し冷たい風を受けて、それぞれの思いを巡らせている。そんな感じ。

もっと私たちが親密だったなら、こんなにいい雰囲気はないと思う。

でも、私たちは、その段階にははるか遠いと思う。それ以前に、たどり着けるかもわからない。

たぶん私は、この雰囲気にうかされているんだろうな。

それでもいい。今はこの瞬間を楽しみたい。あとで思い出したら、恥ずかしくなるかもしれないけど。

よくわからない気持ちがわいてくる。

でも、その正体を暴こうとは思わない。

原因はわかってるから。

恭君が好きだから。

ああ神様、私の一生に一度の恋のお願いを今、使います。この恋をいいゴールに導いてください。