運命をさがして

なんか最近、見とれてばっかりな気がする。気付いたら見てる時もあるし。おさえないと。私はうつむいた。

でも、やっぱみたい。顔をあげて、恭君を見上げる。

「何?」

起きてた・・・・!

「今、どこ?」

「ま、まだ、結構かかると思うよ。」

「そっか。じゃあ、もう一回寝るわ。おこすなよ。」

恭君が再び目をつぶって、寝息を立てる。

よかった。特に何も思ってなさそうだったし。

ガタっと電車が揺れて、後ろの人がたおれかける。

わっ!

視界が傾く。

距離3センチの所にある恭君の顔。起きちゃったみたいで目があいている。

体は思いっきりもたれかかっちゃってる。

とっさに腕もつかんでる。

「・・・近い。」

近すぎるからぼやけてよく見えないけど、むすっとした顔で言われたような気がする。

「ごめん!誓ってわざとじゃないです。」

慌ててはなれる。