と言ってくれた。そして、あのころのように・・・・。

頭をわしゃわしゃと撫でてくれた。

とても大きな手。

あの頃と、外見は変わってしまったけど、優しいまんまだ。私は確信する。

帰ってきた。私の中の恭君。会いたかった。

「どうかした?」

「いや、なんでもないよ。」

今なら、聞けるかも。こないだの続き。

「ねえ、この前言ってたのって・・・・。」

「ああ、あの女子?
あんま覚えてないけど、人みしりで、心を許した人だけに素顔を見せるっていう奴。
おれの前で首ふってたから、そこそこ仲良かったんだと思う。
でも何で?」

「ううん、なんでもない。」

「お前、なんだもないばっかだな。」

「あははは。」

とりあえずごまかす。

恭君が言ってること、絶対私だ。まちがいない。

「ねえ、その子のこと、どう思ってた?」