運命をさがして

「おはよー。いい朝だね。気分いいなー。」

今日は、なんかいい感じ。やっぱ昨日のことがあったからかな。

「おはよ、真夏。テンション高いね・・・・。」

あれ、なんか姫菜乃ちゃん元気ないな・・・・。

「姫菜乃ちゃん、なんかあったの?」

「え?あ、いや、何にもないよ。気にしないで。」

ちょっと焦った感じ。どうしたんだろう。でも、詮索するのも・・・・。

ちょっと、沈黙。

でも、姫菜乃ちゃんがすぐに破った。

「ねえ、真夏。昨日どうだったの。大丈夫?
恵那に会うとか最悪だね。何もされてない?」

「実は・・・・、殴られそうになった。」

「は?大丈夫?」

「で、そのときに、恭君が・・・・。」

「そう、なんだ。よかったー。」

姫菜乃ちゃんがニヤッとする。

「で、恭は、どうなったのかなあー。」

「どうって・・・。えと、先に言うけど好きじゃないよ。
でも、昔の優しさが見えたみたいでうれしかった。」

「ふーん。」

意味ありげに笑って、姫菜乃ちゃんは去って行った。