運命をさがして

「へー。高校行ってんだ。おもしろくないなー。」

恵那ちゃんは、高校行ってない。めんどいから。どうでもいいけど。

とにかく、家や学校がばれたらほんとにまずい。

「ねーねー、今どこ住んでるの?学校、どこ?メアド、教えて。」

無理無理。でも、なんて言おう。

「ごめん。人に言うなって、親が・・・・。」

とりあえずこれで・・・・。

「じゃあね。」

急いで歩くと、ついてきた。にたつきながら。

どうしよう・・・。電車乗ったらばれるし。

「乗って」

チャリが横にとまった。恭くんだった。

「なに、あんた。」

恵那ちゃんがつっかかる。