運命をさがして

「おはよー、真夏。」

まみちゃんが声かけてくれた。

「おはよー。」

席に着く。後ろは見ない。絶対無理!

「おい」

「ひィッ。な、なんですか。」

「ひって何だよ。あと、敬語うざい。
 イス、おれんとこあてんの、やめてくんない?イラつく。」

「ご、ごめん。」

なにあれ、全然違う。恭くんじゃない。

また、好きになるかと思ったけど、無理!

もう『恭君』なんて、言いたくない。これからは『篠本君』、決定。

とにかく、篠本君を避けていたら、2週間が過ぎた。