運命をさがして

side 真夏

「好きなの、あなたが・・・・」

はい?!

ふっと眼が覚めた途端、漫画とかで出てくるような言葉が聞こえた。

待って、ここは恭君の病室。そんな言葉が聞こえるわけない・・・・。

「好きって・・・・俺のこと?」

は?!

恭君の声だよね。何で起きてるの?うつぶせてるから、なにもわからない・・・・

ん?うつぶせてるって・・・・何に?

何かあったかいし・・・・。目の前には白い布・・・・・

まさか・・・・!

あわてて顔を上げようとしたけど、ふわっと頭に手が置かれる。

え、恭君の手だよね?おっきいし。

続いて、起き上ったのか、ベットがきしむ音がした。

「恭・・・・大丈夫なの?!目が覚めたんだ・・・・よかった。」

あ、もしかして、姫菜乃ちゃん?

で、今が告白のシーン?!

すごいところに居合わせちゃった。

「ときどき眼が覚める。だれにも言ってなかったけど。また騒がれても面倒だし。」

そうだったんだ。らしいな。

「じゃあ、何で起きたの?」

姫菜乃ちゃんが尋ねる。わざわざ起きるってことは、やっぱり、姫菜乃ちゃんが好きなの?

「そりゃ、好きとかどうとか聞こえたから・・・・」

やっぱり、好きなの?

どうせ、私の勝率はないけど、目の前で見せつけられるのは嫌だ。

「普通の男子だったら、スルーするでしょ。言ってほしいの?」

姫菜乃ちゃんが笑う声がする。

「いや、おれが死んだら、言えなくなるでしょ?もし俺のこと好きならだけど。何をどうやっても伝えられないのって、つらいよ?」

「・・・・じゃあ、言うね・・・・。わ、私ね・・・・あ、ごめん、また涙出てきちゃったじゃん。恭が好きだよ。ずっと、まえから。」

なんか、感動的なシーンだけど・・・・私にとってはつらい。

恭君、なんて答えるの?