運命をさがして

「真夏、朝よ。起きなさい!姫菜乃ちゃん、待たせちゃだめでしょ。」

もう朝か。行きたくない・・・・。

「わー、真夏クン、また寝坊?高校生なのにねえ。赤ちゃんだー。あはは。」

「うるさい、真尋。あんたはカンケーないじゃん。」

真尋は私の妹。中2。とにかく、うるさい。みんな可愛いっていうけど、意味わかんない。

てか、時間ヤバイ。急がないと。

電車に急いで乗って、ダッシュで出入り口へ。

だだだだだだだだだだ、ふー。

「おつかれー。」

走ってきた私に、姫菜乃ちゃんが言う。

「ごめん遅れて。いやー、いい朝だ。」

うそです、よくないです。はい。

「無理しなくていいよ。空元気でしょ。」

苦笑いの姫菜乃ちゃん。サクッとばれた。

「だいじょーぶ。」

がんばんないと。