運命をさがして

「は?どういうことですか。何か、病気が?」

ふーっとため息をついて、看護師さんが口を開いた。

「聞いたことによると、昔、脳の病気で手術して、成功はしたんだけど、記憶がなかったところがあったみたいで。で、その記憶の一部のふれたというか、そんな感じで脳が混乱しちゃって意識がない状態。1週間後に手術する予定だけど、結構難しい。」

そん、な・・・・。難しいって、・・・・失敗したら。

「あの、失敗したら・・・・」

声が震えた。

「程度にもよるけど・・・・。最悪の場合は・・・・。」

やっぱりそうだよね。恭は。。。。死んじゃうの?

「はっきりと言ってもらってもいいですか?その手術は、成功する確率はどのぐらいで、失敗して死ぬ確率はどのぐらいですか?死に至らない場合でも、失敗すればどうなるのですか?」

・・・・こんな事を聞いたら、後悔することになるかもしれないのに。

でも、やっぱり、答えがほしかった。ただ一つ。恭は大丈夫だという答えが。

そんなの、ただ都合よく転がってほしいだけだけど。

「成功の確率は・・・・・半分以下。失敗して死ぬ確率は、半分もない。で、死ぬことがなくても、一人では動けなくなる確率は・・・・けして小さくない。」

「あの子の前では、それは言わないでね。先生の配慮で、全部が全部本当のことを説明してるわけではないから。」

真夏のことをみる看護師さん。そして、仕事があるからと出ていく。

取り残される私。なんとなく、うつむく。

真夏はどこまで知ってるんだろう?

なんで、真夏には、本当のことが言われないのかな?

恭・・・・。死なないでね。お願い。私は・・・・

「好きなの、あなたが・・・・」

あふれてくる涙とともに、声にでた。

誰にも聞こえないはずの言葉。

でも、

「好きって・・・・・俺のこと?」

顔を上げると、目を開けた恭がいた。