私、今…いやって思った…？
あー…少しじゃないわ。
確実に好きだな、康太のこと。
1週間だけなのに…こんなに惹かれてたなんて。
「沙耶華…？」
名前を呼ばれるだけで、すごく緊張する。
私の心臓は、今までの中で1番の速さだ。…平常心平常心…。
「あの…さ…」
「ん？」
「私ね…色々考えたんだ。この1週間のこと。」
「うん…？」
「明日会えないってことは、今日が、最後なんでしょ？」
「そうだね」
私は、覚悟を決めたように、口を開いた。
「まだ……私のこと、好き………？」
一瞬目を見開いた康太は、すぐに笑顔になって、当たり前のように
「勿論。告白した時より好きだよ」
なんていうから…
「そ…っか……」
言葉が出てこなかった。
「ねぇ、沙耶華は？」
「へ…………………？」
「沙耶華は、俺のこと、少しでも好きになった？」
その言葉で、全部溢れ出した。
「私も………康太が好き…っ…！」
