午前9時半。

上杉との待ち合わせの時間。
有名なカフェの前。

「お待たせ〜」

少し離れたところから、上杉が走ってきた。


「男のくせに遅いぞ、上杉。」

「ごめんごめん。それより、可愛いね、その服装!」

私の服装は、柄のついた長袖シャツに、
袖のないトップス。下は黒いミニスカ。

今日はデートだ。素直に、
「ありがとう…///」
と言った。

「今日はさ、名前で呼び合おうよ。」


上杉の提案に、少し恥ずかしくて戸惑ったものの、了承することにした。

「いいよね?沙耶華」

「う、ううう、うん!こ、こ…康太っ」
「そんなにテンパらなくても…(笑)」

私の心臓は、ばくばくしっぱなしだ。