家に帰って風呂に入り、着替えた私は、
早速寝転んで携帯をいじる。

LINE画面を開くと、

【明日、暇?】

と来ていた。

【うん】

【じゃあ休みだしさ、】
【デート行こ? ((*´∀`*))ok?】

スタンプと共に送られてきた。
"デート"…そのワードに赤くなる。

ブルブル震える手で、【いいよ(*''-''*)ポッ】
と送った。手汗が凄い。

すぐに既読の文字がつき、
【やった!スタンプ、可愛いね】

と来た。それに照れてムキになり、

【お、う、うるさい!(/// `Д´ ///)】
【もう寝る!】

送信して、携帯をベッドの上に放った。

はぁ…とため息が出る。

この1週間で色々あった。告られた、昼食べた。守られた、優しくされた。

全部、初めてのことだった。


もちろん、嫌なわけじゃない。

でも、上杉のまわりには、上杉を好きな女子、可愛い女子が沢山いる。

正直、なぜ私を好きになったかがわからない。
他の子の方がお似合い…

そう考えているとなんだか苦しくなってきたので、

「もう寝よう…」

静かに部屋の明かりを消した。