そんな上杉を見たにも関わらず、女子達は毎日毎日群がる。
私が横にいる隙すらない。
そんな日が3日ほど続いた。金曜日の放課後…
私はものすごく不機嫌だった。
「どうした?」
「……お前、いつも女子に囲まれてるし」
これでは、一緒にいるも何もない。よかったのは1日目だけだ。ここ4日間、昼を一緒に食べてない。
「何………ーー嫉妬?」
「ちげぇし、バカ!」
思わぬ一言に叫ぶ。嫉妬?私が?いや、ないない。
そう思った時、ポンッと、頭に手を乗せられた。
「他の時は、できるだけ一緒にいるようにするから。ね?」
その笑顔と優しさに、思わず顔が赤くなる。
「帰ろ?」
「……………うん。」
私は、小さい声で頷くことしかできなかった。