「このブスを虜にしまふ!ぎゃはははふは」 人間の笑い声じゃない、雑音を響かせ電話を始めたようだ。 「もしもーし!美紀ちゃんかなぁ?」 あの聞き取れないような滑舌は、マイクで調節されているのか、聞き取りやすく何よりも…忘却の彼方の声のまんまだ。 『も、もしもし!うん、そうだよ。お名前は?』 「俺は、霧 和義 (きりかずぎ)。よろしくな。」 霧和義という、咄嗟につくった仮名にコメントは荒れた。 “なんだよwww霧和義て” “キルトのキしか入ってねぇ(笑)” “ネーミングセンスなwww”