「あのね、寂しくなったの。」
『…そうか、今仕事でさ。きるよ…』
「嫌だっ、きらないで!」
『そんなこと言われても…』
あぁ、サラリーマン。
とても可哀想だ。
相手がこんなゲスい奴なら速効で切るだろうに。
「寂しいのっ!だからね…だから、」
『…ん?』
マイクを離すと、
「死ね。」
残酷な声で、そう、放つキルト。
“かわいそーwww”
“マジワロwww”
“いつものパターンきたー!www”
あまりにもヒドい。
これがいつものパターン?
本当になんの魅力があるか全くわからない。
『え、…?』
奥から聞こえる、サラリーマンの声。
「騙しまふた~!」
ゲラゲラ、と荒声で笑うキルトに
『…………。』
「あふぇ~?默まるんでふか?」
『……切る。じゃ。』
プチッと電話が切れる音ともに笑ったキルト。
俺は、耐えきれなくなってコメントをする。
意味がないとわかってても、言わないと気にくわなかった、
“最低な配信者だな。”
そう送った。
しかし、自分のコメントは他のコメントによって凄まじい速さで隠れ、流れた。
他のリスナーも俺と同様に、批判している。
なのに、目もくれずにただただ笑うキルト。
それが哀れで仕方なく。
俺は退出し、違う配信者をみることにした。



