「うわっ。」
思わず声が出るほどだった。
豚、としか表せないような顔。
それがドアップだ。
肌質も悪く、ニキビが点々とある。
おまけに、カメラから離れたキルトの体は100キロは超すであろう脂肪。
部屋もぐちゃぐちゃだ。
それに、何かお菓子を食べながら言っている。
「きょふは、また、だまほうとおもいまふ。」
ほふほふ、と聞き取りずらい滑舌に野太い声。
言っちゃ悪いが1秒も見ていたくない。
だが、そのキルトを隠すように一気にコメンとが耐えずに流れていた。
“きめぇwww”
“何言ってんの?”
“今日もブスwww”
中傷が半割だが、リスナー数は減ることなく伸びていく。
この配信になんの魅力があって、きてるのだか…、正直全くわからなかった。
「そへでふぁ、ほの男を黙しまふ。」
“それでは、この男を騙します”
字幕のようにリスナーが会話を解説するようにコメントする。
そして、キルトの画面からパソコン画面に変わると
写真をみせた。
どこにでもいそうな、細いサラリーマンだ。



