秘め恋



「あ,あのね。
敬語…じゃなくてもいいよ?これから,姉弟になるわけだし,変な感じがする。」



「逆にいいんですか?そんなあっさりと俺を受け入れて。」







不思議な返答だった。

私はすぐにでも仲良くなりたいからそう言ったのに。





もしかして,翔太君は私たちと家族になるのが嫌なのかな…。






「…すいません,言い方が悪かったですね。
いいですよ,愛美さんがいいのならば敬語,やめる。」








星空の下で,翔太君の目が光った気がした。






「敬語やめたら,ますます冷たい感じになるかもしれない。」





「そんな気にしないで?
全然,冷たくないよ!」




敬語じゃなくなっただけで,心の壁が壊された気がした。