「ま〜,愛美が男に興味が無いのも無理ないか。」
「何よそれ。」
笑いながら私は瑞希の背中を叩いた。
「だってぇ…,桜庭先輩一筋でしょ?」
桜庭先輩の名前を出され,私は思わずうつむいてしまった。
桜庭 直樹先輩___。
3年生で野球部のキャッチャーを務めている。
なんか,瑞希の中では「愛美は桜庭先輩が好きなんだ!」ってことになってるんだけど……。
「図星過ぎて何も言えなくなったか〜。」
つんつんと私のほっぺたをつっついてくる瑞希。
私,別に桜庭先輩が好きとか…ないんだけどな〜。
でも,何度も否定したって瑞希は聞いてくれない。
ちょっとした悩み。。。
「あの時の桜庭先輩カッコよかったもんね〜♡ 惚れるのも無理はないよ。」
きっとあの時のことを言ってるんだろう。
