「おばぁちゃん、ぼくの家の犬、連れてきていい?」


さえさんのところに男の子がやって来た。

あれはヤマト君だったよね。


「いいよ。」


「ホント?!

じゃあ、連れてくる!」


ダッと男の子が走っていく。


「あらあら、1人で行って大丈夫かしら」


「あの、さえさん、私ついていってきますっ

マヤちゃん、ちょっと待っててね。」


「うんっ、早く戻って来てね。」


「もちろんっ」


少し不安になって、ヤマト君が走っていった方へ駆け出す。