「うぅー」


私は嘆いていた。

家に帰っても両親の相手をしないといけないし。

かといって、どこにも行くところがない。


あ、犬。

こんどは、ラブラドールだ!

また、捨て犬かな?

いや、でも、大型犬の捨て犬なんて聞いたことないし。


「こんにちはー」


声をかけてみる。

あ、怯えられた。

近づいてみる。


あ、にげた!

当たり前だと思いながらも、その犬を追いかけた。