1時間後

「たっだいまー!

ありがとうね、大希君。」


「俺も悪かったし。

あのあと琴浦に怒られたし。」


「サク、お帰り!」


あれ?ユキの顔が明るい。

いいことあったんだね。


「じゃあ私とユキは帰るから。

バイバイ

行こっユキ。」


私の隣にユキが並ぶ。


「どうだった?」


「サク、ありがとう!

上手くいった!」


「そっか。

よかったね!」


「サク、なにも聞かないの?」


「ユキが話したければどーぞ?」


ユキは困ったような顔をしたものの、頷いて、話始めた。