「大丈夫だし、440円ちょうだい?

槙部抹里と、31行ってくるし。

ユキが心配だし。」


「サク、でも━━━」


「よしっ、じゃあ行こうぜー

サク何にするー?」


ユキが反論しようとしたのを、槙部抹里が遮った。

槙部抹里と目が合う。

合わせてくれたみたいだ。


「私はね、ナッツトゥーユーに最近はまってんだ♪」


「あ、お金。」


槙部抹里が気付いて、土屋大希のもとへ戻った。

ユキが私を見つめている。

私は静かに微笑む。

ユキの顔がどんどん赤くなっていく。

可愛いっ


「サク、いくぞー」


「はいはーい」


青鳥が、唄った気がした。