ナナの顔がまた、真っ赤になる。

ドンッ


「えっ!

サクたち、なんでいるの?!」


私はニタっと笑って言ってやる。


「ココに二人を呼び出したの、私だし。

二人に祭りを回らせたの、私だし。

この場所を今年、譲ってやったの、私だし。」



「……!

やっぱり、サクだっんだねっ?!

もーっ!ちょーハズかったんよ?!」


「いや、サクちゃん様々でしょっ」


透華が突っ込む。


「秋野さん?ありがと。亮太と市村さん?も。」


「いえいえー」


「そーそー。

ほとんど、秋野が作ったし。この計画。」


「ふふんっ

実は、ユキに少し意見を貰ったのっ」


どやっ


「サク、そこ威張るとこじゃないよ。」


「いのいのっ」


「ナナちゃんと徹哉君は花火見ててよ。

透華ら帰るー」


「だなっ。

の前に、徹哉。カステラ!!」


「どんだけカステラ好きなのよ」


透華が呆れている。


「あ、うちもサクにわたがしを……

あれ?ない。」


「もう取ったよ?」


「いつの間にっっ」


「さっき。

てーか、私が、わたがしを忘れるわけないじゃんっ」


「サクちゃんも食い意地はってんねっ」


「突っ込み役の透華は大変だなぁ」


「サクちゃんのせいだよ!」


そのあと、私たちは帰った。



ドンッ


花火が楽しそうに空を踊っていた。