2 ある白昼夢

移動教室の机の隅に、知らない誰かが残した小さな落書き。

滲みを上手く使って、美しい模様を描くことだってできないだろうか。

私は数学の授業を受けながら、窓の外に広がる青空を眺めて、

ぼんやりとそんな事を考えた。