「あははっ、寝坊した」



そうやって時計を見て笑えるくらいには遅すぎる目覚めだった



時計の針は間違いなく9時を示していて、いつもの月曜日朝ならとっくに席について授業を受けている時間



「って、寝坊した!!!!」



少し経ってから驚きやら焦りやら色々と頭に湧いてきたけど、とりあえず急がなきゃ!




「あぁぁぁ、メイクはする時間ない!


朝ごはん…は食べなくていいや!


もう家出れる!よし行こう!」



誰もいない家でひとり叫びながらローファーに足を突っ込む。



「いってきまぁすっ!」



バンっと大きな音をたてながらドアを開けて外に飛び出たら、全力で足と手を動かして走る。



ただ私の頭には急ぐことしかなかった。