終わった。



私の高校生活が今終わった。



「ご、ごめんなさい…」



目の前にいるその人は尻餅をついてポカーンとしている。



その手には弁当箱の蓋だけが握られている。




蓋だけ。



「……」




え、中身はどこかって?



ははっ、アスファルトの上にぶちまけられてるぜ…




「…」




何も言わないその人に、さらなる焦りが募って私はこうなった原因をもう一度思い返すのだった。