来たのは中庭の木の影。 「夏那?」 「惇くんと昨日話したの。そしたら「苺花のこと好きじゃねぇ」って。」 「そうなんだ!」 「苺花はどうなの?惇くん来なくなって寂しい?」 「わかんない。でも気分上がんない。」 「それってもう好きじゃん!」 「それはない!」 「じゃあなんで気分上がんないの?」 「それは…」 「好きだからでしょ」 「そうなの?」 「そうだよっ」