恥ずかしさからとその場の空気から居たたまれなくなり、キッチンに逃げようとすると、


後ろからフワリと抱きしめられた。



「っ!!真琴くんっ……!」


「お風呂入って、ご飯食べたら、華湖をもらっていいですか?」



耳元で囁く真琴くんは確信犯。

色っぽい低い声にドキドキがとまらない。



「あーもう、どこでそんな可愛いセリフ覚えてきたの?」


「ゆ、百合が、……真琴くんが最近不機嫌だって言ったら、そう言ったら良いって教えてくれたから」