そう言って、荷物を受け取る。 「仕事が忙しく大変だけど、楽しいんだよな」 と、言いながらネクタイを緩めている真琴くんがかっこよくて胸がドクンと鳴った。 「陽多は?もう寝た?」 リビングに入り、そう聞いてくる真琴くんに首を縦にふる。 「あー、そっか。じゃあ、後から寝顔だけでも見にいこっかな」 と、呟いている真琴くん。 「……ねぇ、真琴くん」 「ん?」 百合の“いいこと“をするのは今しかないと思った私は真琴くんの袖を軽く引っ張った。