私の後ろから首に両腕を回して抱きついてきたから、私はハルの腕を掴んで引き離そうとするけど、なかなか離れない。

「お前、力弱ぇな〜。握力何kgだよ?」

「……15だけど」

「は?お前、しょっぼw」

くっそ……絶対バカにされてる!

だからコイツと同じクラスになりたくなかったのに〜!!

「てか、いい加減離して!」

「ん?あぁ、はい」

そう言い、ハルはパッと私から腕を離してくれた。

あ、意外とあっさり……。

じゃなくて!

私は文句を言おうと口を開きかけて、ハッと気づいた。