私は近所に住んでる年上の男の子、宮川秋葉くんを思い出した。

秋くん頭いいし、それに、前にも教えてもらったことあるじゃん!

なんで秋くんを忘れてたんだろ、私!

「よし、ライン送ろっと♪」

私がスマホを取り出して、ラインを送ろうとすると。

「おい、なんでそこで秋が出てくんだよ。オレが教えてやるっつってんだろ」

持っていたスマホを、ハルに奪われてしまった。

あ、取られた!

「ハル、返して!」

「取れるもんなら取ってみろよw」

「ちょっと、それは卑怯でしょ!」

私より背が高いのをいいことに、ハルは、スマホを持っている手を私が届かないように高く上げた。