「25mをクロールで泳げよー。あ、これは評価に入るから、ちゃんと泳がないと自分が苦しむぞー」

げっ、評価に入るの?

あー……もう最悪。

「いくぞー。よーい」

ピッ、という笛の音を合図に、みんながどんどん泳いでいく。

……泳ぎたくない。

仮病使って休めばよかった。

「次!」

うわぁ、ついに来ちゃったよ、私が泳ぐ番。

泳がないわけにはいかないから、ザブンと音を立ててプールに入る。

その途端、冷たい水が私の体を冷やしてくる。

あ〜、寒いぃ〜。

「よーい」

ピッ、と笛が鳴り、私はプールの壁を蹴って泳ぎ出した。

……んだけど。

「ぷはぁっ!もう無理〜……!」