「あ、まりん!」

私に話しかけたのは、華元まりん。

私の部活仲間。

このクラスにいるってことは……同じクラスか。

……同じクラス、か……。

「?どーしたの?」

「……いや、なんでもない」

不思議そうなまりんの横を通り、自分の席を探す。

正直、まりんは少し苦手。

テンションが高すぎて、たまについていけない時がある。

んーと、私の出席番号は26番だから、席は……、あ、あそこか。

窓側から2番目、前から2番目……、げっ、最悪じゃん。

まぁ、一番前じゃないだけマシだけど。

席につくと、すぐに隣の子が話しかけてきた。