幼なじみ×恋=?〜恋or友情?〜

とりあえず、今は劇に集中しなきゃ!

幸い、王子の出番は最後のシーンだけだし。

…だけど、劇が進むに連れて、私の緊張は増すばかり。

「王子ー、そろそろ出番だよー」

「あ、はーい!」

クラスメイトの女の子に返事して、私はいつでも出れるよう、スタンバイをする。

……やばい、更に緊張してきた。

落ち着け、落ち着け……。

『やばくなったら、オレがフォローしてやるよ』

ふと、さっきのハルの言葉が、頭の中に浮かんでくる。

…そーじゃん。私がやばくなっても、ハルがカバーしてくれる。

一回、ゆっくりと深呼吸し、静かに目を閉じる。

……大丈夫。できる!

目を開け、私はステージへ一歩踏み出した。