今体育館の中にいるのは、ほとんど一年生。

二年生と三年生は、まだあんまり来てないみたい。

「みこちゃん!やっほ〜!」

私とひなちゃんが荷物を置いた瞬間、誰かが私の背中をどんっと押してきた。

「わっ、ひなのちゃん!びっくりした〜」

「あはは〜、ごめんごめん♪」

笑いながら私から離れたのは、神崎日菜乃。

メガネをかけていて、焦げ茶のショートの髪が似合う、私の部活仲間!

「まみちゃん、クラス何組?」

「まーちゃん!6組だよ〜」

「そーなんだ!私、3組だよ」

……知ってる。

ひなちゃんと同じクラスだから。