「王子様~、衣装はどうすんだ?」

「その呼び方やめてよ、ハル!」

まさかまさかの、『王子』だ。

嘘だよね!?って思ったんだけど、なぜか誰も反対しなくて。

みんな……、王子やりたくないからって、私に押し付けないでよ……。

「んでまみこ、マジメに衣装どうする?何かアテあるか?」

瞬に隣から言われ、私はハッとする。

そうだ……今、学活の真っ最中だった。

ドラえもんがいないからって、気を抜きすぎだな、私。

真面目にやらなきゃ。