「確かに、小人楽しそう」

小人の衣装を着た自分を想像して、思わず、私は声に出して呟いていた。

すると、隣にいた瞬がいきなりチョークを持ち、黒板に文字を書き出した。

ん?何書いて……“白雪姫”、“王子”?

……あぁ、役を書いてるのね。配役決めなきゃだから。

あれ?“白雪姫”の文字の横に、誰かの名前……え!?あれって!

「俺、白雪姫は結城くんがいいと思います!」

……ウソぉ!?

え、瞬、何言ってんの!?

ハル、男だよ!?