遥翔side

「嘘だろ!?なぁ蓮、嘘だよな!?」

「本当だ」

読んでいる本から目を離さずに即答する蓮を見て、“あぁ~……”と言いながらがっくりと項垂れるオレ。

だって……だってよぉ!!

「なんでまみこと瞬なんだよ!?委員ってことは、誰もいない教室で二人きり♡とか多いんだろ!?」

「落ち着け、ハル。キャラ変わってる」

冷静な蓮に手の甲でぺしっと頭を叩かれて、オレはハッと我に返る。

……落ち着け。終わったことを今さら嘆いたところで、何も始まらねー。

「とりあえず、まみこに俺のことを好きにさせる。それだけだ」

そう……できれば、まみこの方から告白してくれるように。