霜降は廊下の突き当たりの
扉の前で待ち構えてるレイと
向き合った。

レイは義眼を二つとも外している。

「霜降、貴様。」

「久しぶりだ。レイ。」

普通の人なら、今のレイを見たら
腰を抜かすだろう。
両眼のない顔は見れたものではない。

霜降はレイに比べればましだが、
黒い眼帯と傷跡のある顔は
すごみがある。

「どうしたレイ?
 義眼を外すとはお前らしくもない。」

「貴様こそ。いつから眼帯など
 するようになった?」

この二人は昔からの知り合いのようだ。