Pacifism Spy

「うわっ!」

「熱っ!」

「・・・っ!」

三人ともギリギリで避けたが
ナナはガスボンベのガスが尽きるまで
三人を追い回した。
その内、霧雨に炎が直撃した。
その三秒後、ガスが切れ、炎も消えた。

しかし、そこに霧雨はいなかった。
焦げた肉や骨すらない。
消えてしまったようだ。

「そんな・・・。」

「嘘・・・だろ。」

秋雨は素早く判断した。
あんなのを食らうのは御免だ。

霧雨はもういない。
とにかく、分が悪すぎる。
霙を引っ張り、逃げ出した。