Pacifism Spy

「え?でも、どうしてこの子を?」

「今の対応の仕方、
 母親にべったりでもないし、大人しい。
 もちろん、きちんと育てることは
 約束しましょう。」

継母は躊躇っていた。
厄介払いが出来るのはありがたいが、
大手の企業の養子とは羨ましい。

すると、レイはある提案をした。

「では、こういうのはどうです?
 最初に一ヶ月預からしてください。
 その一ヶ月で養子にするか否かを
 もう一度検討します。
 この子は事の重大さを理解している
 ようですし、もしかしたら今までとは
 違う行動をするかもしれません。
 こちらもまだ会ったばかりですから
 一ヶ月一緒に暮らしてもっと
 この子のことを知りたいので。
 そしてやはり養子にしたいと思いましたら
 今までこの子にかけてきた養育費の
 二倍の金額を支払いましょう。
 養子にするのを止めようと思いましたら
 五百万支払いましょう。」


すると継母は一発オーケーした。


レイはニーナを連れ、
表の世界にいる時に使う家に招いた。
そしてニーナに招待を明かした。