その人物は片手にガスボンベを持っていた。
背中にもう一つ背負っている。
ポケットからは特大のターボライターが
のぞいている。
最初に秋雨が気付いた。

「お前は・・・。」

霙も目を疑った。
そして、急いで秋雨のところへ移動する。

「そ、そんな・・・。」

霧雨も、もとに戻った。

「へえ・・・。」

生き残っている平和主義スパイたちは
歓声をあげた。

その人物は、黒髪に翡翠色の目、ナナだ。