Pacifism Spy

戦闘主義スパイとは
ここの平和主義スパイとは正反対に、
血を見ることや戦うのが好きな者たちが
集まったスパイ集団で、
所在も目的も一切不明だ。


「厄介ですね」

サンナはそう呟いた。
レイはまた軽く頷いた。
しばらく沈黙が続き、

「命令は?」

ニーナがそう言って沈黙を破った。
レイはフッと笑い、

「幸いまだ侵入はされていない。
 今から我ら、平和主義スパイを
 全員集めてくれ。」

「「了解しました。」」

ニーナとサンナは同時にそう言うと、
一礼し、出て行った。

レイは、二人が出て行った扉を見つめ、
呟くように言った。

「済まない・・・ニーナ。」