その日、平和主義スパイの
本部では、いつもと同じ日が
始まっていた。
ニーナとサンナは
トランプに興じ、
サンゴはイチゴを驚かせ、
サヤはダイエットに励み、
ナナはレイナと世間話をしていた。
その後、
ニーナ、サンナ、ナナ、イチゴの
四人で、換気扇の見張りに
つくはずだった。
「ワリィなサンゴ、
一緒にいてやれなくて。」
「・・・ん。」
サンゴは、スパイモードを
オンにしてしまった。
サンゴの性格上、
スパイ内で友だちといえるのは
イチゴだけなのだ。
今回、イチゴはサンゴも入れて
見張りにつくつもりだった。
しかし、ちょっとした手違いで
別々のときになってしまった。
さらに、イチゴが急いで
サンゴと一緒になった同い年の
仲間に代わってほしいと申し出たが、
『ふざけるな』
とはねかえされてしまった。
イチゴは、サンゴがスパイモードを
オンにすれば、たいてい
折れてくれるか、
相手がうんと言うまで
つきまとってくるのだが、
今回はイチゴの苦手な相手だった
ために、行きたくなかったのだ。
おまけに、今日はサンゴとの
約束の日でもあったのだ。
「今度埋め合わせするから、な?」
「・・・ん。」
サンゴはまたそういうと、
イチゴの背中を
ぐいぐい押し始めた。
「え?サンゴ?」
イチゴは部屋から
閉め出されてしまった。
ワケが分からず文句を言おうとした。
しかし、向こうから
ニーナとサンナが来たので
それは叶わなかった。
「イチゴさん?」
「駄目ですよ、一人で出たら。」
「あ、あぁ。そうだったな。」
イチゴは仕方なく三人で
歩き始めた。
残されたサンゴは、一人呟いた。
「イチゴのバカ。」
本部では、いつもと同じ日が
始まっていた。
ニーナとサンナは
トランプに興じ、
サンゴはイチゴを驚かせ、
サヤはダイエットに励み、
ナナはレイナと世間話をしていた。
その後、
ニーナ、サンナ、ナナ、イチゴの
四人で、換気扇の見張りに
つくはずだった。
「ワリィなサンゴ、
一緒にいてやれなくて。」
「・・・ん。」
サンゴは、スパイモードを
オンにしてしまった。
サンゴの性格上、
スパイ内で友だちといえるのは
イチゴだけなのだ。
今回、イチゴはサンゴも入れて
見張りにつくつもりだった。
しかし、ちょっとした手違いで
別々のときになってしまった。
さらに、イチゴが急いで
サンゴと一緒になった同い年の
仲間に代わってほしいと申し出たが、
『ふざけるな』
とはねかえされてしまった。
イチゴは、サンゴがスパイモードを
オンにすれば、たいてい
折れてくれるか、
相手がうんと言うまで
つきまとってくるのだが、
今回はイチゴの苦手な相手だった
ために、行きたくなかったのだ。
おまけに、今日はサンゴとの
約束の日でもあったのだ。
「今度埋め合わせするから、な?」
「・・・ん。」
サンゴはまたそういうと、
イチゴの背中を
ぐいぐい押し始めた。
「え?サンゴ?」
イチゴは部屋から
閉め出されてしまった。
ワケが分からず文句を言おうとした。
しかし、向こうから
ニーナとサンナが来たので
それは叶わなかった。
「イチゴさん?」
「駄目ですよ、一人で出たら。」
「あ、あぁ。そうだったな。」
イチゴは仕方なく三人で
歩き始めた。
残されたサンゴは、一人呟いた。
「イチゴのバカ。」
