ある日、二人はとある町で
仕事をしていた。

もちろん、暗殺だ。

二人で協力し、
任務は難なく遂行できた。

新月で、真っ暗なのも
二人にとっては幸いしたのだ。

そのとき目の前に、
同じ年の男の子と女の子が
現れた。


ー間に合わなかったー

男の子は真っ赤な眼を
ぼんやりとさせながら言った。
女の子は黙っている。


ー君たち、何者?-

秋冬は、春夏を守るように
前へ出た。


ー秋・・・。-

春夏は弟のことを
秋と呼んでいる。


ー平和主義スパイ、37!-

ー同じく平和主義スパイ、27-


この二人こそ、
サンナとニーナだったのだ。

ところが、いざ戦おうとしたとき、
一つの影が割り込み、
春夏と秋冬を抱え、その場を離れた。

霜降だ。