「37、入ります。」
「27、入ります。」
この、37,27は、コードナンバーだ。
ここのスパイは全員
コードナンバーを持っている。
そして、だいたいその番号から
名前を決める。
「入れ。」
扉がスーッと開いた。
中は、とにかく広い。
部屋というより空間だ。
そして、その中央に
リーダーのレイがいた。
コードナンバーは0。
主だとか主人だとか言う人もいるが、
九割の人はリーダーと呼んでいる。
レイは黒髪で左右は色違いの義眼だ。
今日は赤と青だった。
「お呼びでしょう。リーダー。」
サンナが焦点の定まらない目を
リーダーに向け、そう言った。
リーダーは軽く頷き口を開いた。
「どうやら、
『我らの中に侵入しようと
しているものがいる』
との情報が入った。」
「誰が、ですか?」
サンナは
(この人はいつも言葉が足りないなぁ)
と思いつつ、聞いた。
ニーナはスパイモードになると
必要なこと以外全く話さなくなる。
リーダーはサンナの問いに答えた。
「定かではないが、
おそらく我らが宿敵。”戦闘主義スパイ”
であろう。」
この言葉に、サンナもニーナも
顔を曇らせた。
「27、入ります。」
この、37,27は、コードナンバーだ。
ここのスパイは全員
コードナンバーを持っている。
そして、だいたいその番号から
名前を決める。
「入れ。」
扉がスーッと開いた。
中は、とにかく広い。
部屋というより空間だ。
そして、その中央に
リーダーのレイがいた。
コードナンバーは0。
主だとか主人だとか言う人もいるが、
九割の人はリーダーと呼んでいる。
レイは黒髪で左右は色違いの義眼だ。
今日は赤と青だった。
「お呼びでしょう。リーダー。」
サンナが焦点の定まらない目を
リーダーに向け、そう言った。
リーダーは軽く頷き口を開いた。
「どうやら、
『我らの中に侵入しようと
しているものがいる』
との情報が入った。」
「誰が、ですか?」
サンナは
(この人はいつも言葉が足りないなぁ)
と思いつつ、聞いた。
ニーナはスパイモードになると
必要なこと以外全く話さなくなる。
リーダーはサンナの問いに答えた。
「定かではないが、
おそらく我らが宿敵。”戦闘主義スパイ”
であろう。」
この言葉に、サンナもニーナも
顔を曇らせた。
