Pacifism Spy

この十人は組織と呼ぶには少ないが
戦闘主義スパイだ。

一人ひとり、別々の戦闘能力が高い。
活動内容は暗殺や殺人が主だ。

霙以外でも一人で最高三百人は
相手に出来る。

霜降は六百人まではなんとかなる。
策士の霙でも百五十人はいける。

そんな戦い好きのスパイたちは
いくら闘っても闘いへの欲望が
満たされることはない。

そして、何度か平和主義スパイと
小さな衝突をしていた。
それは少しずつ拡大していき、
五年程前、大きな衝突があった。



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事の始まりは、ある国の政府の人間が、
霜降に依頼したことだった。

当時、その国は
同じくらいの技術を持つ国と
抜きつ抜かれるの科学進歩をしていた。

宇宙船、ミサイル、クローン、
などなど。

そんな中、二つの国は
核爆弾に手を付けた。
そして片方の国は霜降に依頼をした。

『どこにも負けない
 核爆弾を作ってくれ。』

と。

霜降は考え込んだ。
すると場所も材料も
依頼側が負担すると言う。
それならと霜降も了解した。

こうして豪雨は霜降に言われ、
核爆弾を作ることになった。

しかし、もうすぐで完成と言うときに
平和主義スパイが乗り込んできたのだ。
どうやら霜降に依頼した側の
政府関係者の中に
平和主義スパイがいたようだ。