とある国の、とある町。
それは、一見すると小さな
三階建ての建物。
一階にはコンビニエンスストア、
二階は不動産。三回は空き。
どこにでもあるような建物だ。
しかし、この地下には。
とてつもなく広い部屋がある。
広さに関しては周りのビルの下にもあり、
小さな町一つ分はある。

その空間で暮らしているのは約三百人。
全員スパイだ。
スパイといっても平和主義で、
暗殺などは決してしない。
世界が平和になるための仕事を
主に受けている。

しかし、それだけでは三百人もの
生活費は賄えない。
そのため、時々「何でも屋」として
いろいろなことを引き受ける時もある。
それに、一階のコンビニ、
二階の不動産屋も
スパイたちが経営している。

地下の存在を隠せるし、生活費を稼げる。
一石二鳥というわけだ。
他にも、普段は普通の仕事をし、
スパイとしてここに来る人もいる。

表の生活で余裕のある人は
裏のスパイの世界に多少なりとも
お金を入れてくれる。
そんなわけで上手く生活が出来ている。