Pacifism Spy

さらにレイは、サヤに重要な任務を
与えてくれなかった。
それは、レイのお気に入りではなく、
あまり認められていないということだ。

サヤはかなりプライドが高い。
いつでも自分が一番がいいのだった。
その翌年、サヤはレイナの存在を知った。
その時は、
(あたしより綺麗なんて・・・
 ありえないわ。)
と思った。

しかし、そのうち容姿ばかりか、
地位、任務の数、言い寄る男の数など、
すべてにおいてレイナは
サヤに勝っていた。

レイのお気に入りだが、
交際を申し込み、レイナの彼氏の座を
狙う者は多い。

そして、レイナに断られ、
サヤに交際を申し込む男もいた。
サヤはそういう男はすべて
相手にしなかった。

サヤは一番がいいのだ。
二の次なんてごめんだった。

「いつか・・・
 いつか超えてやるんだから。」

サヤは、廊下を歩きながら
闘志を燃やしていた。